複数の物語が混ざり合うことはありませんか?

 昔から何処の国でも物語は言葉から言葉へとつたえられてきました。
 みなさんも、“赤ずきん”や“シンデレラ”の物語を聞いたことがあるでしょう。
 言葉から生まれた面 白い物語は一人歩きをし、様々な語り手のもと世界中を旅していきます。グリム兄弟やペローの童話集は、長いあいだ世界を旅した物語が休息を取っている姿の一つではないのでしょうか。
 活字として休息を取っている物語が音を取り戻したとき、もしくはあなたの音で言葉で語られたとき、新しい物語が生まれたのではないでしょうか?
 Clown&Crownはプレイヤーどうしの会話という、言葉のやりとりから生まれた小さな物語のきっかけと、タロットカードの図像が与える無意識的なヒントを積み重ねて、ひとつの物語に作り上げていく遊びを提案します。

 

クラウン&クラウン
Clown&Crownはフォークロア系ファンタジーのストーリーテイキングゲームです。
ゲームのプレイにはメジャーアルカナとマイナーアルカナのそろったタロットカードのデッキを1組使用します。
Clown&Crownは奇妙な登場人物を演じ、舞台や場面の展開に振り回されながらストーリーを作る、ファンタジーパーティーゲームです。 ゲームに勝ち負けはありません。ほかの人のキャラクターの物語を尊重しながら、自分のキャラクターの活躍する物語を作ることを目的としています。

 

ストーリーテイキングゲーム
ストーリーテイキングゲームはトリックテイキングゲームの要領で場の流れを巧みに利用し、より多くの物語を獲得していく会話型のロールプレイングゲームです。
 
プレイヤーたちは自分の分身となるキャラクターを演じ合いながら、ストーリーリーダーと一緒に一つの物語を創ります。
  プレイヤーはキャラクターを操り、偶然を利用しながら会話とカードで物語を獲得していきます。トリックテイキングゲームでトリックを取るように、カードを使って今話した出来事を物語に変え獲得していきます。
  キャラクターとして物事を見て考え会話をし、プレイヤーとしてほかのキャラクターを引き立てながら場をつくり物語を獲得する。こうして生まれた小さな物語を数多く獲得して大きな物語を育てます。

 

ルール(概略)
プレイヤーは物語要素に満ちた登場人物をつくり、物語として行動させます。

・物語要素
 登場人物の物語要素には次のようなものがあります。
   影響力 1 : 欠如 恐怖 快楽 混乱
   影響力 2 : 怪力 試練 欲心 苦渋(難儀)
   影響力 3 : 血族 魅了 妙技 均衡
   影響力 4 : 変身 飛行 回復 気品
   影響力 5 : 不死 支配 移動 預言(予言)

物語はストーリーリーダーのリードからはじまります。
プレイヤーは順にプレイを繰り返し、各自の物語を獲得しながら進行します。

・プレイ
 手札でフォローできる場合、必ずフォローしなければいけません。
   台札と同じスートのカードを出すことをフォローといいます。
   フォローできないときは必ずディスカードをします。
 フォローは成功した物語、ディスカードは失敗した物語を作ります。
 台札より高いランクでプレイを行えば、劇的な効果の物語となります。
 ディスカードの替わりにもメジャーアルカナを出す事ができます。
   メジャーアルカナのカードの持つイメージで物語を自由に展開します。

ストーリーリーダーは物語をひとつにまとめるべくリードを繰り返します。
ストーリーリーダーが物語がまとまったと感じたときゲームは終了します。
物語に起きたことを振り返ってみましょう。
詳しいルール、ゲームについてはルールブック(In the Court: Storytaking Rulebook)をご覧下さい。

 

Q&A
質問にお答えしていきます。メールでのご質問はこちらへお願いします。

 

 ルールブックはどこで手に入りますか?
 ルールブックは Schizoid Fox が出展する同人誌即売会などでご購入下さい。
  2006年8月現在ルールブック等の在庫はありません。
  


 タロットデッキはルールブックに付属していますか?
 いいえ、付属していません。物語が想像しやすいものを各自ご用意下さい。

 背景世界や世界観はありますか?
 あるといえばありますが、ないといえばありません。
  背景世界はストーリーリーダーが想像するものでかまいません。
  世界観は幻想、物語、悪夢、サーカスをキーワードに考えてみて下さい。
   
 

 

clownandcrown-at-schizoidfox.com